日系大手飲料メーカー様では、数年前より弊社(GOEN)と共に、自社に合ったカスタマイズ研修づくりに取り組まれています。その背景にあった組織、人材に関する課題感とはどのようなものだったのでしょうか。営業部マネージャーであるT様にお話を伺いました。
Mục lục bài viết
弊社はおかげさまでここ数年、販売実績の向上とともに組織が急速に拡大してきました。
それに伴い、全国各地の拠点数も増加し、ベトナム人幹部社員の能力向上が最重要課題と考えておりました。
日常業務の中で、上司が部下を育成することは行っています。
ただ、ロジカルシンキング、部下育成といった重要テーマを、体系的に学ぶ機会はありませんでした。
そのため、外部講師に研修をいただくことで、能力の底上げを図ろうと考えました。
一般論の押し付けではなく、弊社の抱えていた課題を踏まえ、2人3脚で対応いただいていると感じました。
たとえば、毎回の打ち合わせです。
研修の骨子をつくることは、非常に大事な工程です。打ち合わせではどういう考えで弊社が研修を位置づけていて、どうして欲しいのかを研修会社様にお伝えしました。
その上で、弊社の考え方や骨子がどれだけ研修の中に反映されているのかが重要でした。
数社の研修会社様と一緒にお仕事をしましたが、貴社(GOEN)はしっかりとその点を踏まえて骨子づくりをしていただいている印象でした。
複数の研修会社様とのトライアル研修を終えて感じたことは、一般論が多く、現場の実態と乖離していたということです。
理屈では理解できますが、実際の仕事での活用が難しいというイメージです。
しかし、貴社(GOEN)と打ち合わせを重ねる中で、弊社の実態を踏まえた上で、数ヶ月をかけて、仕事での活用を見据えた研修内容を練り上げていただきました。その点が決め手です。
研修後、受講者からの評価も好評で、現場での実践につながっています。
理論を押し付けられる研修は私自身、過去に日本で受けてきました。
しかし、多くの研修が学んだ理論をどうやって使っていいのかがわからないことが多いという印象でした。
そのため、私が研修担当者になったからには「現場の実態に即した、実践につながる研修をつくりたい」と考えておりました。
会社としては、研修に投資する予算は必要ですが、決して無限ではありません。
そのため「(研修を行うなら)妥協せずにとことんやろう」という考えです。
これは研修会社様だけではなく、依頼する側、双方が考えていなければならないことです。
こうした研修企画担当者としての「想い」があるからこそ、受講者も、その熱量を受け取って理解してくれるのだと考えます。
実務の中で、活用がみられるようになりました。例えばロジカルシンキングです。
部下が上司へ報告する際に、はじめに結論を述べて、次に理由を説明するようになりました。
これにより、上司も部下からの報告内容を素早く理解でき、業務の質も改善されてきました。
また、面談も改善されてきました。これまでは、何となく各々の自己流で実施していましたが、基本となる考え方がないと、効果的な面談もできません。
研修を経て「面談の意義と目的は何なのか」が明確になりましたので、それに紐づくスキルが現場でうまく活用されていると考えます。
「なぜ研修を実施しているのか」ということがポイントかと考えます。大きく2つあります。
1.管理職が研修の内容を理解して、現場で実践してもらうため。
2.管理職が研修で学んだ内容を部下に教えるため。
この1と2を組み合わせることで、上司が部下に日常的に「教える風土」が醸成されると考えます。
これを弊社にとっての研修の効果と捉えています。「教えること」は意外と難しいのです。
なぜなら教えるためには、その内容をまずは自分自身が理解し、実践できていないといけないからです。管理職が部下に教えるところまで出来て、初めて研修の効果があったと考えます。
弊社の組織は急速に拡大しているため、外部講師に全社員へ毎回研修をしていただいたとしても、到底間に合わないのです。
そこで、上司から部下、そのまた部下へ、研修で学んだことを「教えること」、更にその先の「教える風土」を作ることが非常に重要です。
また、研修に割ける時間も限られていています。
その限られた時間の中で、理解を促進するため、研修の予習と復習を効果的かつ、効率よく受講できるしくみを貴社(GoEn)と一緒に作ってきました。
研修当日だけではなく、研修前後も含めて、弊社として考える「研修効果」を定義し、それを実現するためのしくみを構築しています。
今後は、既存の研修内容をさらにブラッシュアップしていきたいと考えております。
既に貴社には弊社の営業現場にお越しいただいておりますが、今後も、より深く弊社のことを理解していただき、その結果を研修へ反映頂き、より実践につながる研修を作っていければと思っております。
この度はお忙しいところ、インタビューにお答え頂き誠にありがとうございました。T様とは「研修での学びを現場の行動変化につなげること」に徹底的にこだわった研修づくりに取り組んで参りました。今後も貴社の事業拡大のスピードにあった人財育成について、T様の本気の熱にお応えできるよう、弊社も引き続き本気で、ご支援をさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!(担当:川村)