【ベトナム現地化コラム】ベトナム人組織を「チーム」に変える現地化の本質

05-26-2026

優秀な人材はいる。でも「チーム」にならない——その正体

「一人ひとりは真面目に働いてくれる。でも、なぜか組織として動かない」

ベトナムで日系企業を経営されている方なら、一度はこう感じたことがあるのではないでしょうか。

指示を出せば動く。報告も上がってくる。でも、部門間の連携がうまくいかない。誰かが休むと業務が止まる。「自分の仕事」は終わっても「チームの仕事」には手を出さない—。

これは、スタッフの能力不足ではありません。「個人の集合体」と「組織として動くチーム」の間には、埋めるべき溝があるのです。

 

なぜ「チーム」にならないのか?日本式マネジメントの落とし穴

多くの日系企業が陥るのは、「日本で機能した組織の形」をそのままベトナムに持ち込むことです。

日本の現場では、暗黙の了解や「空気を読む」文化が組織を動かしています。しかしベトナムでは、明確な役割定義と「自分にとってのメリット」が見えなければ、人は動きません。

GOENでは、ベトナム人スタッフを「量(りょう)」と「筋(すじ)」の2タイプで捉えています。「量」は指示通りに実行できる実行力型。「筋」は本質を掴む思考型。どちらも優秀ですが、彼らが「チームとして動く理由」を実感できなければ、永遠に個人プレーの集合体のままです。

現地化とは、日本のやり方を押しつけることではありません。現地スタッフが「これは自分のためになる」と腹落ちできる動機設計をすること。それが、組織文化の醸成につながります。

「Mind-Up」で目線を揃える——チームが動き出す瞬間

では、どうすれば「個人の集合体」から「組織として動くチーム」へ変われるのでしょうか。

GOENが提唱するのは「Mind-Up(マインドアップ)」という考え方です。目線を一段上げ続けること。自分の仕事だけでなく、チームの成果、会社の方向性を見据える視点を持つこと。

これは管理職研修で一度やって終わりではありません。日常の仕組みとして、評価制度やミーティングの設計、日々の声かけに組み込むことで、初めて組織文化として定着します。

ベトナム人管理職が「自分の部下の成長=自分の評価」と実感できる仕組み。部門を超えた連携が「やらされ感」ではなく「得になる」と思える設計。研修は「きっかけ」に過ぎません。現地化とは、その先の「育つ文化」をつくることなのです。

よくある質問

Q1. ベトナム人スタッフに「チームワーク」を教えるにはどうすればいいですか?

A1. 「チームワークが大事」と伝えるだけでは響きません。チームで動くことが本人のキャリアや評価にどうつながるかを、具体的なメリットとして設計し、見える化することが重要です。GOENの管理職研修では、現地スタッフの動機に合わせた仕組みづくりを支援しています。

Q2. 日本式のマネジメント研修はベトナムでも通用しますか?

A2. そのままでは通用しないケースが多いです。日本式の「察する文化」はベトナムでは機能しません。現地化とは、日本の良い部分を残しつつ、ベトナム人が実感できる形に翻訳することです。GOENでは、ホーチミンを拠点に日系企業向けの人材育成・教育プログラムを現地化して提供しています。


GOENでは、在越日系企業の人材育成・現地化推進を専門にサポートしています。「優秀な個人はいるのに、チームとして動かない」——そんなお悩みがあれば、まずは無料相談からお気軽にどうぞ。

https://goen-business.com/ja/contact-us/