・失敗を奨励するという学び方
今日は、とあるセミナーに参加しました。テーマは「生きた知識の学びにおける失敗の役割」。慶應大学の今井むつみ先生が司会を務めていらっしゃいました。私は先生のこの書籍を拝読し、興味が出たため、参加してみました。参考:「『何回説明しても伝わらない』はなぜ起こるのか?
特に面白かったのは、「失敗を奨励する」というアプローチです。学びの過程での失敗が、むしろ成長のために必要なステップだという視点には、深く共感しました。どういうことかというと、良い授業や高評価の授業が、必ずしもその後の学生たちの行動に活かされるわけではないという話です。分かりやすくて受講者の満足度が高い授業があっても、それが実際の行動につながっているかどうかは別問題。むしろ繋がっていないことの方が多いとのこと。これは企業研修でもよく見られる現象です。研修の評価は高くても、それが仕事の成果に直結しなければ、企業にとってはあまり意味がないのです。
・ベトナムでの研修・社員教育のあり方を考え直す
このセミナーを踏まえて、企業研修における「満足度」と「行動」の関係について考えました。その時、「教えること自体が本当に受講者の行動につながるのか?」という問いが頭に浮かびました。これはつまり、研修会社として、受講者に「教えること」がいつも最良の方法なのか?場合によっては、教えるのではなく、受講者が自分で学び取るプロセスを支援するあり方があるのではないか?という問いが想起してきました今日はこの問題提起を残し、ベトナムでの今後の研修のあり方について深く考えていきます。