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ベトナム人個人の成長と組織の仕組みの連動
ベトナムで働く日本人マネージャーにとって、現地化は避けて通れない課題です。その鍵を握るのは「人材育成」ですが、ここで誤解してはいけないのは、単なるスキルの伝達や教育で終わらせないことです。本質的には「人を育てることは、仕組みを育てること」であると理解する必要があります。
例えば、営業スタッフに「もっと数字を伸ばそう」と指導するだけでは、短期的な成果しか得られません。大切なのは、その個人の努力を仕組みとして組織全体に広げることです。たとえば、顧客対応の成功事例をマニュアル化し、チーム全員が使える形にする。あるいは、週次の振り返り会で成功と失敗を共有し、次の行動指針を全員で磨いていく。このように仕組み化することで、個人の成長が組織の力に転換されます。
日本人とベトナム人の思考の違い
ここで注意すべきは、日本人とベトナム人の思考の傾向の違いです。田中信彦氏の『スッキリ中国論』にもある「量」と「筋」の対比を援用すると分かりやすいでしょう。日本人は「筋」=仕組みやプロセスを重視する傾向が強いのに対し、ベトナム人は「量」=とにかく目の前の課題を処理して解決することに長けています。どちらが優れているわけではありませんが、現地化を進める上では、この違いを前提に人材育成を設計することが不可欠です。
ベトナム駐在員の役割
したがって、日本人マネージャーの役割は、自ら細かく指示を出すことではなく、「筋」を見極め、それを現地の人材に落とし込むことです。目の前の業務をこなすだけでは現地化は進みません。仕組みを一緒に作り上げ、スタッフがその中で主体的に動けるようにすること。これこそが、駐在員に求められる最大の貢献です。
ベトナム現地化経営まとめ
現地化とは、単に「日本人が減り、ベトナム人が増える」ことではなく、ベトナム人スタッフ自身が仕組みを回し、成長していける状態をつくることです。そのために、日本人マネージャーは「人を育てる=仕組みを育てる」という視点を常に忘れずに取り組むべきなのです。