ベトナム現地化経営コラム:「“伝え方”ひとつでスタッフが辞める?」

10-02-2025

ベトナムでの叱責がもたらす予想外のリスク


ベトナムで働く日本人マネージャーが驚くことのひとつに、「人前で叱ったら翌日から来なくなった」というケースがあります。日本なら「次は頑張ろう」と捉えられる場面でも、ベトナムでは「面子を潰された」と受け止められ、信頼関係が一気に崩れることが少なくありません。叱責は改善を促すどころか、離職の引き金になり得るのです。

なぜベトナムでは公開でほめると効果的なのか


その一方で、ベトナム人スタッフは「仲間からの承認」に非常に敏感です。会議や朝礼で「今月一番顧客訪問したのは彼です」と紹介すると、本人の自信はもちろん、周囲にも「自分も頑張ろう」という空気が生まれます。公開での称賛は、給与や昇進以上にモチベーションを高める力を持つことがあります。

個別で伝えるからこそ響くフィードバック


では、改善点はどう伝えるべきか。答えはシンプルです。人前ではなく、静かな場で「今回の資料は顧客の質問を想定しきれていなかった。次は一緒に考えてみよう」と伝えることです。本人にとっては「上司が自分を見てくれている」という安心感につながり、改善の意欲も湧きやすくなります。

ベトナム現地化経営まとめ


ベトナムでの人材育成は、伝え方ひとつで結果が大きく変わります。公開で叱責すれば離職につながり、公開でほめれば組織の士気を押し上げる。だからこそ、「公開でほめ、個別で伝える」という原則はマネジメントの型ではなく、ベトナム現地化経営における“生存戦略”と言えるのです。