ベトナム現地化経営コラム 「“仕事の意味”を共有するとチームは強くなる」

09-25-2025

ベトナム人スタッフが求める“意味づけ”


日本人マネージャーが現地で仕事を進める際、つい「やり方」や「納期」を重視して指示を出してしまいます。しかしベトナム人スタッフにとっては「なぜこの仕事をするのか」「このタスクが誰に役立つのか」といった“意味づけ”が欠けると、意欲を持って取り組めないことが多いのです。単なる作業指示では、チーム全体の主体性を引き出すことは難しくなります。

目的から入る研修と教育


解決のカギは、教育や研修の場で“目的”を最初に共有することです。たとえば新しい報告書のフォーマットを導入するときも、「日本本社に提出するため」ではなく「顧客対応を迅速化し、ミスを減らすため」という意味を伝える。そうすればスタッフは“自分の仕事が誰かの役に立っている”と理解し、前向きに取り組むようになります。

日常会話でのベトナム人への小さな説明が文化をつくる


形式的な研修だけでなく、日常の会話でも「なぜそれをするのか」を簡単に添えることが効果的です。「このチェックは品質を守るため」「この順番はお客様に安心感を与えるため」といった一言で、スタッフの理解度と納得度は大きく変わります。意味を伝える習慣が積み重なることで、現地化された“自律的な文化”が醸成されていきます。

ベトナム現地化経営まとめ


ベトナムで人材を育てるには、やり方を教えるだけでなく、仕事の“意味”を丁寧に共有することが欠かせません。目的を理解したスタッフは、指示待ちではなく自ら考えて行動するようになります。日本人マネージャーが意識して“なぜ”を伝えることこそが、現地化と人材育成の最短ルートなのです。