ベトナム現地化経営コラム 「“責任の持たせ方”で人は育つ」

09-24-2025

ベトナム人スタッフに任せるときの課題


日本企業では「上司が最終判断を下す」のが一般的ですが、ベトナム人スタッフにとっては「どうせ最後は上司が決める」と受け止められがちです。その結果、意見を出さず、指示待ちに傾いてしまう。これでは自律的人材の育成は進みません。

小さな責任を通じた教育の効果


解決策は、研修や教育の一環として“段階的に責任を委ねる”ことです。たとえば「顧客への最初の返信文面はあなたに任せたい」「この週のタスクの優先順位を決めてほしい」といった小さな範囲から始める。これにより、ベトナム人スタッフは“自分の判断が成果につながる”経験を重ね、自信を持つようになります。

研修で“失敗を共有する文化”を育てる


責任を持たせると必ず失敗も出ます。そのときは教育の場と捉え、叱責ではなく振り返りを促すことが大切です。「良かった点」と「次に改善すべき点」を一緒に整理すれば、失敗は学びに変わります。研修の中に“失敗共有のセッション”を取り入れることで、ベトナム人スタッフの挑戦意欲をさらに引き出せます。

ベトナム現地化経営まとめ


現地化の要は、“責任の持たせ方”を工夫し、教育と研修の仕組みに落とし込むことです。小さな責任を任せ、失敗を学びに変える文化を根付かせれば、ベトナム人材は大きな成長を遂げます。マネージャーは管理者ではなく、学びを支える伴走者であるべきなのです。