ベトナム現地化経営コラム 「“速さ”よりも“継続”を仕組みにする」

09-06-2025

スピードを求めすぎる危険
ベトナムに赴任した日本人マネージャーの多くは、「早く成果を出さなければ」というプレッシャーを抱えます。そのため、優秀な社員に仕事を集中させ、短期的なスピードを優先する傾向が強まります。しかしこれは、組織全体の成長を遅らせる原因になりかねません。特定の人材に依存した“速さ”は、一見効率的でも、持続性に欠けるからです。

継続できる仕組みをつくる視点
現地化経営において重要なのは、“継続できる仕組み”を整えることです。たとえば、営業活動においても「トップ社員が契約を取る」よりも「誰でも一定の成果を出せる営業プロセスを共有する」ことを優先する。資料テンプレートや顧客対応マニュアルを明文化し、知識やノウハウを組織に残すことが、スピードよりも長期的に効率を生み出します。

学びを習慣化する工夫
また、ベトナム人スタッフは吸収力が高い一方で、日常業務に追われると学びを後回しにしがちです。そこで必要なのは「学びを日常に埋め込む工夫」です。たとえば、週に一度の振り返りミーティングを必ず設け、成功事例や失敗事例を共有する。形式はシンプルでも、継続的に行うことで“学びの習慣”が根づき、組織全体の底上げにつながります。

ベトナム現地化経営まとめ
現地化と人材育成の本質は、目先のスピードではなく「持続的に成長する仕組み」を築くことにあります。優秀な個人に頼るのではなく、誰もが安心して学び、挑戦し続けられる環境を整える。その積み重ねが、ベトナムでの組織の安定と拡大を支える最大の力となるのです。