ベトナム現地化経営コラム:「KPIマネジメントの要点」

08-11-2025

ベトナム法人の現地化を進める上で欠かせないのが、KPIマネジメントです。そこで参考になる本をご紹介します。中尾隆一郎氏の著書『最高の結果を出すKPIマネジメント』によれば、成果を出すKPI運用には「4兄弟」を揃えることが不可欠です。この4つを揃えることで、組織全体が同じ方向に動き、成果を出すための地図ができます。

KPIマネジメントの4兄弟

  1. Goal(ゴール):最終的に到達したい姿・理想像。経営の北極星。

  2. KGI(Key Goal Indicator):ゴール達成を示す定量的な結果指標(売上、利益、シェアなど)。

  3. CSF(Critical Success Factor):KGI達成を阻む最大の課題=ボトルネック。ここを突破することが成果への最短ルート。

  4. KPI(Key Performance Indicator):CSFを解消するための具体的な活動やプロセスの指標。

よくある失敗

現場では「KPI」だけが目標化され、なぜそのKPIが必要なのか(CSF)、それがどの成果(KGI)につながるのかが共有されていないことがあります。これでは日々の活動が長期的成果に直結せず、やらされ感だけが残ります。

現地化のための活用ポイント

駐在員や経営層は、現地幹部に4兄弟を順番通り理解させる必要があります。特にCSF=ボトルネックの見極めは極めて重要です。ここを外すと、KPIを改善しても成果が出ません。

例えば、ある機械メーカーではゴールを「代理店が自立的に販売できる状態」と設定。KGIは「特定製品のシェア5%増」、CSFは「代理店営業スキル不足」、KPIは「代理店向け製品勉強会の月4回開催」としました。この4兄弟を揃えた結果、成熟市場でもシェア拡大を実現しました。

まとめ

Goal・KGI・CSF(ボトルネック)・KPIの4兄弟は、現地スタッフが自律的に動くための地図です。駐在員の役割は、この地図を現場に根付かせ、短期の数字と長期の仕組みづくりを両立させることです。

今回のコラムは以上です。
今後も、ベトナム法人の現地化に向けたヒントを配信して参ります。