ベトナム人営業向けスキルの底上げのためのマニュアル・教育体系づくり

ー タカラベルモントコスメティクスベトナム様

日本の大手理容・美容メーカーであるタカラベルモント(株)では、2018年からベトナム市場向けに頭髪化粧品事業に取り組まれています。2020年より弊社(GOEN)と共に、営業スタッフ向けのマニュアル、教育体系づくりに取り組まれています。その背景にあった組織・人材育成関する課題感とはどのようなものだったのでしょうか。CEOである小林様にお話を伺いました。

1:貴社はどのような事業に取り組んでいるのでしょうか。

弊社の事業はプロフェッショナル用(美容室)で使われる頭髪化粧品の現地製造&販売です。

2:当時、貴社が抱えていた人材育成に関する課題はどのようなものでしたか。

当社がベトナムで製造した商品の販売をしていくにあたっての営業マンに対する採用〜育成〜定着までのプロセスにそれぞれ課題を感じていました。

例えば、採用しても、定着しない。仮に定着しても、育たない。結果、実績を上げられない。実績を上げられないから辞めてしまうというサイクルでした。

もちろん、これらの課題解決に向けて多くのことに自社で取り組んでいましたが、目に見える成果を得ることができていませんでした。

3:課題を解決していく手段の一つとして、何を検討されたのでしょうか。

育成課題については、中間管理職を育てないといけないと思い、ベトナム系の研修会社に管理職研修をお願いしたことはありました。研修の内容はしっかりしていました。

しかし、結果としては、受講した社員が「楽しい」で終わってしまい、会社が期待する研修後の行動変化にまではつながりませんでした。

この経験を通じて分かったことは、受ける側の弊社社員の姿勢、考え方が変わらない限り、行動変化にはつながらないということです。

そのため、まず私自身が弊社社員の姿勢・考え方が変わる何かに本気で取り組まないといけないと思い、どこか日系の会社で日本語で話し合えるパートナーを探し始めました。

4:課題を解決していくための、パートナーとなる外部の会社を探していく中で考えていたことを教えて下さい。

一般的な研修会社は、こちらが話すと、すぐにパッケージ研修を提案をされてしまい、パッケージでは弊社の課題解決に結びつかないだろうなと思っていました。

5:課題を解決していくための、パートナー会社を探していく中で、最終的に他ではなく弊社(GoEn)を選ばれた理由を教えて下さい。

御社(GOEN)の場合は、話し合いの中でうちを理解しようとしてくれていました。

パッケージの話をほとんどされず、時間をかけて、うちのことを理解をしようとしてくれました。

その中で「あっ、それは気づいていなかった」と思った点は、私自身と弊社スタッフの意識の差が思った以上に大きいということです。

私自身はこれまで、会社から目的やゴールを設定されれば、それをどうするかは自ら考え、実行し、成果を出してきました。

ベトナムでも、スタッフには目的、ゴールを示せば動くのかと思いました。

しかし、実態はそうではなく、そのプロセスの設計も必要だったのです。

更に、弊社で実際に成果を上げている営業スタッフにもヒアリングをした結果、同じような意見をもらいました。これは大きな気付きでした。

同時にその細かなプロセス設計までを弊社で行うのは難しいと思ったので、御社にお願いをしました。

6:貴社がGOENとプロジェクトを進めていく前後で、貴社内で変化したことがありましたか。

御社には、このプロセスを設計する段階で、プロジェクトメンバーが意見を出したり、まとめたりする際のファシリテーションをしてもらいました。

その結果、「組織の成長だな」と思ったことは、全ての工程を弊社のメンバー達が考えて、作って実行したことにあります。それまでは「私は社長が決めたことに従います。」というスタンスの社員が多かったのです。

しかし、このプロジェクトを通じて「自分たちで決めていいんだ。自分たちでも会社をよく出来るんだ」という実感を持ってもらったことは当時の弊社にとって大きな意味がありました。

その後、プロセス設計が出来上がり、スタッフレベルへの展開もメンバーが主体的に進めてくれました。

その結果として、あるお客様から「タカラベルモントは一番下のスタッフでも、他のブランドの部長クラスと同じくらいの素晴らしい態度で接してくれますよ」とお褒めの言葉を頂く、ということが起きました。

もちろんまだまだこれからではありますが、弊社にとって着実な変化が生まれつつあると実感しています。

7:多くの企業が、教育研修の費用対効果が得られにくいという理由で人財への投資に踏み出せなかったり、実施したとしても、単発で終わってしまうということを耳にします。その点、御社はどのような効果を目指し、何に注意をされたのでしょうか?

単発で終わってしまうことは先述したように弊社も経験をしました。

繰り返しになりますが、研修を受ける側の姿勢や考え方が変わらない限り、研修をしてもその後の行動変化には至りません。

そのため、御社とのプロジェクトでは、メンバーに対して「(プロセス設計)を自分たちで作り上げること。」更に「実際に運用することを想定した設計にすること」を効果として求めました。

その他はメンバー同士の議論で作ってもらいました。更に中長期的には、こうしたメンバー同士の試行錯誤によって生まれた成果が、弊社の企業文化を生む種になるとも思っています。

8:今後の弊社へ期待することは?

今後は、弊社をより理解してくれることと同時に、弊社の「アウトサイドリソース」としての役割を期待しています。

例えば弊社が考えていることに対して、御社から意見をもらうことで、考えを活性化してくれたりすることなどがあります。

更に、意見だけではなく、実際の問題解決につながるアクションを弊社組織の発展段階に合わせて、自然な形で実行を促してくれることなども期待しています。

こうした自然な形での実行をするためには、トップダウンだけではうまく行かないので、多方面からの意見を集約してくれる存在が必要です。

その場合、第3者である御社が「アウトサイドリソース」として、その役割を担ってもらえたらと期待しています。

GOENより一言

この度はお忙しいところ、インタビューにお答え頂き誠にありがとうございました。タカラベルモントコスメティクス社の代表小林様とは、自社が持つ強み、そしてベトナム人が持つ強みを融合させたマニュアルづくり、そして徹底した運用までご一緒させていただきました。今後も「アウトサイドリソース」として引き続き、ご支援させていただければ誠に幸いです。今後もどうぞよろしくお願いいたします!(担当:川村)

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