「成長は地続きにある」──ベトナムでの日々の業務からの変化と成長をどう捉えるか

11-06-2024

多くの企業現場で、皆様がマネージャーとしてベトナム人部下の皆様の日々の業務を見守る中で、社員の成長は「地続き」であることを強く感じる瞬間があるのではないでしょうか。ここでいう「地続き」とは、断片的で単発の取り組みではなく、日々の経験が積み重なることで、少しずつ変化し、成長が実現していくプロセスのことです。

地続きの成長とは

日常の業務の中で、社員は同じような仕事の繰り返しや、時には単調とも思えるルーチンを重ねています。しかし、これらの経験こそが少しずつ視点やスキルに変化をもたらし、成長の一助となっていきます。成長は決して一足飛びに起きるものではなく、この地道な積み重ねによって支えられています。

ルーチンの罠と視座の引き上げ

一方で、日常業務のルーチンに埋もれてしまうと、視座が上がらないという課題にも直面しがちです。同じ視点から同じやり方で仕事を続けているだけでは、成長が停滞するリスクもあります。マネージャーとしては、社員がこの「視座の壁」にぶつかり、停滞しないようにサポートすることが求められます。

地続きの成長を支援する研修の価値

こうした日常業務の延長線上で、少しでも視座を引き上げるような研修があれば、業務と地続きでありながらも、新たな成長を引き出すきっかけとなります。特に、現実に根ざした実践的な研修を通じて、日々の業務で得た知識や経験を生かしつつ新しい視点を養うことは、個人と組織の成長に相乗効果をもたらします。

理想論を押し付けない研修設計の重要性

ただし、こうした研修を企画する際には、現場の地続きの成長を無視して「こうあるべき」といった理想論を押し付けるだけの内容にしないことが重要です。研修はあくまで現場の積み重ねと繋がり、より高い視座を目指すものであるべきです。そのため、マネージャーとしては、地続きであることを意識した研修設計を見失わず、現場と理想のバランスを取りながら社員の成長を支援する視点を持つことが大切です。

成長とは、日々の業務という地盤の上に少しずつ築かれるものです。マネージャーとして、社員一人ひとりが地続きの成長を実感し、より高みを目指せるような支援を提供することが、企業全体の競争力を高める力となるでしょう。それを支援できるよう弊社も日々の積み重ねを大切にして参ります。