組織の暗黙知を形式知にするベトナム人向けマニュアル・研修体系づくり

ー コーナン商事株式会社 様

東証1部上場企業である「コーナン商事株式会社」の子会社コーナンベトナム社では、数年前より弊社と共にマニュアル作成・研修体系作りに取り組まれています。その背景にあった組織、人財に関する課題感とはどのようなものだったのでしょうか。管理部 管理部門 GMである西洞院様にお話を伺いました。

1:貴社はどのような事業に取り組んでいるのでしょうか。

コーナンベトナム社は、親会社のコーナン商事株式会社の100%小会社として、2016年に設立されました。

ベトナムでは主にホームセンターの運営を行っており、現在(*2021年1月末時点)では、国内に8店舗ございます。

2:当時、貴社が抱えていた人材育成に関する課題はどのようなものでしたか

一言でいうと、日本人が持っていた暗黙知を形式知化できていなかったことです。

ベトナム事業は当社にとって初の海外事業でした。

ベトナムでどんな店作りを目指したのかと言いますと、ベトナム人のお客様が「コーナンで買い物するのは面白い!何度も来たい!」と感じて頂けるお店です。

もちろん、絶対的な正解はないので、ベトナム人スタッフと共に、意見を重ねながら、店作りをする必要がありました。

店作りにおいて、基本となる考え方、ノウハウは、私を含めた日本人スタッフは持っていましたので、それを核として、ベトナムでの面白い店作りに向けて動いていました。

社員研修 - コーナン
社員研修 – コーナン

ただ、これがなかなか上手くいきませんでした。

ベトナム人スタッフは当地での小売経験がある人を採用してはいましたが、「コーナンのノウハウ」というものが、形式知化できていなかったことから、それを体系的に理解をしてもらい、実践してもらう、ところまでは至っていませんでした。

この点は、弊社の日本の店舗では個々人が経験を重ねる中で、暗黙知として自然と共有されていったものだったので問題にはなりませんでしたが、ベトナムではそうはいかないことが分かりました。

そこで、「コーナンのノウハウ」というものを形式知化する必要がありました。

3:課題を解決していく手法の一つとして、何を検討されたのでしょうか。

「コーナンのノウハウ」を体系的に形式知化していくことと、そのノウハウを運用するための教育体系づくりを検討していました。

特にコーナンのノウハウは、当社のコア・バリューそのものでしたので、これに早急に取り組もうと考えました。

社員研修 - コーナン
社員研修 – コーナン

4:課題を解決していくための、パートナーとなる外部の会社を探していく中で考えていたことを教えて下さい。

当時の優先順位として、まず「コアバリューの体系化」をすること。

そして、コア・バリューの基づいた社員のポータルスキルの獲得といった付加価値をつけていくこと。

これらを一緒に支援して頂ける会社さんはないかと考えていました。

5:課題を解決していくための、パートナー会社を探していく中で、最終的に他ではなく弊社(GoEn)を選ばれた理由を教えて下さい。

社員研修 - コーナン
社員研修 – コーナン

「何が当社のコアバリューなのか」を現状に基づいて、一緒に描いてくれたところですね。

当社のコア・バリューを体系的にまとめることは、今回が始めてでした。

それをまとめるにあたり、私を含めた経験者が当たり前だと思っていることが、他の人にとっては当たり前ではないことが沢山あるわけです。だからこそ今まで暗黙知になっていた訳です。

こういったことは第3者から客観的に意見を言ってもらうことが重要になります。

その点、御社(GoEn)は、そういた現状を踏まえ、具体的に何をコア・バリューとして体系化するのか、更にどうやって運用していくのか。そのプロセスを一緒に描き、支援をしていただきました。

こういった姿勢は他の企業さんにはなかった点です。

更に、打ち合わせを重ねる度に、一緒に新しいものを学んでいっているという実感が持てたこともとても良かったですね。

打ち合わせを重ねる度に、お互いが想定していた以上の学びが得られ、更にコア・バリューが磨かれていく感覚です。

このように、コア・バリューを体系化していくだけではなく、そのプロセスの中で、一緒に学び合えるパートナーが御社(GoEn)でした。こうしたパートナーというのはなかなか、得難いものだと考えています。

6:本格的に教育制度を設計〜導入~運用された前後で、社員、組織内で変化したことがありましたか。

社員研修 - コーナン
社員研修 – コーナン

社内メンバーと議論する際の土台ができあがりました。

これの何が良いかと言うと、ディレクションが取りやすい状況になりました。

今まではあるべき店舗について社内スタッフと議論していても、議論の土台がお互いに違うので話し合いが進まないということがありました。

しかし、今は、社内の共通言語としてのコア・バリューが体系化されましたので、ベトナム人スタッフの皆さんとの間でも、コア・バリューに基づいた生産的な議論ができるようになりました。

7:多くの在越日系企業が、教育研修の費用対効果が得られにくいという理由で研修に踏み出せなかったり、実施したとしても、単発で終わってしまうということを耳にします。その点、御社はどのような効果を目指し、何に注意をされたのでしょうか?

はい、この点については、1回切りの研修をやるだけでは、成果が見えにくいところがあると思います。

当社の場合、まずは当社のコアバリューは何なのか。これを徹底的に考え、形式知にすることから始めました。

コーナンベトナムのお店は、これまでにベトナムになかったような、お客様が「面白い!」と感じて頂ける店作りを目指しています。

そのために、まず第一に「コーナンは何をもって”面白い”とするのか」というコア・バリューを社内で共通認識として持っている必要があります。

これができていれば、社内の教育体系・計画も作りやすくなると考えます。

社員研修 - コーナン
社員研修 – コーナン

8:今後、弊社に期待することを教えて下さい。

ここまで色々と意見を申し上げましたが、当社が目指す姿に対して、まだまだ道半ばです。

確かに現時点では、コア・バリューの整理はできました。

しかし、店舗数も増え続けている中で全社員が理解し、実践しきっているかと言うとまだまだなのです。

そのため、御社(GoEn)とはより広く、深くお付き合いをいただければと思っております。

例えば、短期的には、コア・バリューを基にした階層別の研修体系を一緒に作っていきたいですね。

今まさに進めていただいている定額制研修(GoEn Learning COmmunity)もその一環として導入を決めました。

中長期的には、ベトナム含む、ASEAN全域での拠点での一貫した教育体系の構築、実施にご協力頂きたいと思っています。

GOENより一言

この度はお忙しいところ、インタビューにお答え頂き誠にありがとうございました。コーナンベトナム社 様とは、数年に渡りお付き合いを頂いています。担当者の西洞院様とは、コア・バリューの形式知化という、大きなチャレンジに一緒に取り組むありがたい機会を頂き、感謝しております。西洞院様にもおっしゃって頂いた通り、まだゴールではありませんので、引き続き、ご支援させていただければ誠に幸いです。今後もどうぞよろしくお願いいたします!(担当:川村)

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